【米国市場】(日本日付で前日)
概況
2023年8月23日の米株は堅調。
— ぽろ (@champoro1) 2023年8月23日
米8月総合PMIが市場予想を下回り、半年ぶりの低水準に。利上げ長期化観測が薄れ10年債利回りが低下してハイテク中心に上昇した。
エヌビディアは引け後の決算では時間外で10%超の上昇。他のハイテクも連れ高
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セクターではエネルギーのみが下落した。
— ぽろ (@champoro1) 2023年8月23日
8月PMIは欧州も2020年11月以来の低水準に。英国も前月から低下した。
米国も含めて経済の減速懸念が高まり、政策金利高止まりの見方が後退し債券が買われた。
エネルギーは経済停滞を懸念して下落。
VIXは15pt台まで低下した。 pic.twitter.com/hvpcelIBB3
相場へのコメント
8月米国の総合PMIが予想を下回り、FRBが金融引き締めを長期化するとの見方が後退した。
債券が買われ10年債利回りが低下、ハイテク中心に株式は上昇した。
この日は引け後にエヌビディア決算を控えていたが、強気にみる見方が多くハイテクはこの点でも買われていた。
引け後の決算でエヌビディアは予想を超える決算を発表し、次期ガイダンスも予想以上に強気、自社株買いも発表と満点の回答。
市場の高すぎると言われたハードルを越えてきて、最高の結果となった。
他のハイテクもIT銘柄中心に時間外で上昇をしている。
今週の1つ目の山場を越えて、後は週末のパウエル議長の講演が注目される。
昨日までは市場を揺らす発言を警戒されていたが、エヌビディア決算を受けて市場の見方も変わるだろうか。
8月総合PMIが予想を下回ったことで、それほど急いで追加の利上げは不要という見方が強まっていそうだ。
パウエル議長も「データ次第」という中立な様子見姿勢を見せてくれれば、それほど荒れ模様にはならないかもしれない。
【日本市場】(本日)
前場&後場
日経平均は米株高と引け後のエヌビディア決算を受けて好調スタートも上げ一服で膠着感が強い。
— ぽろ (@champoro1) 2023年8月24日
エヌビディア決算に刺激された東京エレクトロン、アドバンテストで80円ほど押し上げ。しかし半導体以外は円高もあり上がれずの展開。
マザーズはこの時間わずかだがマイナス圏に。 pic.twitter.com/9bCsFiSa1Z
日経TOPIXはエヌビディア決算を通過したが、なんだかパッとしない方向感に欠ける展開になっている。午後も寄り付き水準からあまり変わらないで上下だろうか?
— ぽろ (@champoro1) 2023年8月24日
マザーズは勢いが途絶えた感ある。下げてないだけ立派だけど。 pic.twitter.com/X8te2hVvsT
大引けとコメント
2023/08/24の日経平均は4日続伸。
— ぽろ (@champoro1) 2023年8月24日
米国の金利低下での株高、引け後のエヌビディア決算を好感してスタート。しかし前場は円高もあり方向感なく推移した。
後場に入ると売りが引っ込み上げ幅拡大。75日線を上抜け25日線(32,335円)に肉薄して終えた。4日連続3桁上昇。材料難の週に堅調な展開が続く。 pic.twitter.com/Y1UJ0I6YFn
本日の日経平均は276円と大幅続伸。
これで4日連続3桁上昇で今週負けなし。
材料難で動きにくい週に、まさかの堅調な展開を見せている。
前場は方向感がなく半導体株しか上げていない印象だった。
円高も進んでいたので輸出関連株などは下落が足を引っ張った。
それが後場中盤くらいから売りが止まって買いが優勢に。
堅調なエヌビディア決算を刺激に時間外でナスダック先物が上昇していることは追い風になっただろう。
今日はハンセンも2%高と堅調だったことも追い風となったか。
明日はパウエル議長の講演があるのだが、日本時間の23時ぐらいになってしまうので日本時間は様子見と見られている。
今週はエヌビディア決算の今日ぐらいしか動かないと言われていたのに堅調だったから、明日も案外上げて終わるのかもしれない。
昨日の米国株高は金利低下でハイテクが上昇したことが要因だが、金利低下の原因はPMIが予想より悪化したからだった。
高金利が株式の重荷とは言っても、経済活動の鈍化で起こった金利低下だけを喜んでいいものか微妙という気はする。
ここらへんの解釈は時間をかけて織り込んでいくのかな。
今晩の米国の上げはかなりの程度織り込んでいると思うので、明日は様子見と4日続伸週の週末リバランスの動きを注視する展開となるだろう。
本日の米国市場見通し
今晩の米国は前日引け後のエヌビディア織り込みがまずは注目される。
上昇が予想されハイテク株をけん引すると見られるが、伸び具合は昨日低下した米金利に左右されるだろう。
経済指標は
21:30 先週分新規失業保険申請件数 と 7月耐久財受注
新規失業保険申請件数は金利を変動させるかもしれないが、明日のジャクソンホールでのパウエル議長の発言前にあまり一方向には動かないか?
金利上昇しても昨日までの水準に戻ることが精一杯かと見ている。
前日の低下分が維持されたらハイテクは上昇するだろうが、パウエル議長の発言が終わるまでは仮の金利といった感じだろう。
昨日の金利低下要因はPMIの悪化で、今週は米小売り決算などで軟調なものが目立っている。
米国経済状況が悪化してきているサインが見られ始めている。
この点は今後も注意が必要だろう。