米国市場概況
米株は大幅続伸。
— ぽろ (@champoro1) 2023年6月3日
債務上限問題が上院可決でセンチメント改善。
雇用統計は強弱まちまち。非農業部門雇用者数は予想を大きく上回るも、失業率は予想より上昇し平均時給の伸びは予想を下回った。
経済は堅調だが賃金上昇は緩やかと好感した。
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VIX指数は14.60に低下。2020年2月以来の低水準。
— ぽろ (@champoro1) 2023年6月3日
全11セクターが上昇した。トップは素材で3.37%高。エネルギー、資本財、一般消費財、金融、不動産が2%台の上昇。生活必需品、ヘルスケア、公益が1%台の上昇。
FRBはブラックアウト期間入り。市場は6月利上げ見送りを織り込みリスクオンになっている。 pic.twitter.com/Jry4TirMhJ
- 米株は大幅続伸 主要3指数が1%超の上昇 ダウは2%台の上昇
- 全11セクターが上昇 トップは素材で3.37%高 エネルギー、資本財、一般消費財、金融、不動産が2%台の上昇。生活必需品、ヘルスケア、公益が1%台の上昇
- 半導体株は利益確定売りがでたが、景気敏感株含め全体に物色が広がった
- ナスダック総合は週間で2.04%高と6週続伸 2020年1月以来の長期連騰を記録。終値で2022年4月以来の戻り高値を更新
- 米債務上限問題は法案が上院で可決されたのを受けてリスクオン 3日にも大統領署名を経て成立の見通し
- 今後の市場の関心はFRBの動向に移る 6月利上げ見送り7月利上げの見立てが多い
- 格付け会社フィッチは、デフォルトが回避されたものの、米国の「AAA」格付けに対する「ネガティブウォッチ」を維持すると表明
- 米雇用統計は非農業部門雇用者数が33万9000人増と、市場予想(19万人増)を大幅に上回る
- 失業率は3.7%(予想3.5%)4月(3.4%)から上昇
- 平均時給の上昇率は前年同月比4.3%(予想4.4%)と賃金インフレへの警戒は高まらず
- 雇用統計結果がFRBの金融政策に与える影響は限定的で、直近の利上げ見送り姿勢を覆すほどではないと市場は判断した模様
- FRBがブラックアウト期間に入り雇用統計に関する反応は得られない
- 雇用統計結果を受けてFRBは「利上げ見送り」を後悔していると考える投資家もいる 予想を大幅に上回る雇用の伸びがインフレを制御できていないと考える要素になると指摘
- VIX指数は14.60ポイント 2020年2月以来の低水準となった。
- フェドウオッチでは、7月に政策金利が現在の水準を上回る確率は2日夕時点で60%台半ば(前日54%)
相場へのコメント
米国市場は半導体株売られるも、その他が全般上昇となった。
この日の日本市場と似た動きとなっている。
債務上限問題が残るは大統領署名のみとなり、遂に解決。
しかし格付け会社フィッチはネガティブウォッチを継続。
債務上限という政治ショーの生み出した時限爆弾が市場に残ることになった。
今後何かのきっかけて破裂するかもしれない。
雇用統計は材料のいいとこ取りでマーケットがリスクオンというか楽観的になっていると感じた。
今週にFRBが「利上げ見送り」姿勢を出したのが、その判断の後押しになっただろう。
来週はブラックアウト期間でFRBが黙っているのだが、市場が調子に乗りまくって株価上昇すると資産効果を恐れて「利上げ判断」するかも。
個人的には「6月見送り7月利上げ」で結局0.25%利上げになるなら、「6月利上げ7月見送り」の方が7月に利上恐れてドタバタするより良いと思うのだ。
しかし市場は今上昇したいような気分を感じる。
米国の投資家の間では株式急上昇を見て、銀行預金やらMMFに資金寝かせてる場合じゃない!という気分も高まっている模様。
この間まで不透明な株式に資金置くより、寝かせておいて確実に4%とかの利回りが良いと言ったのに。
ここら辺の変わり身の早さ、リスクオンになった時の機敏で大胆な行動に狩猟民族のDNAを感じる。
その現金から取り崩したマネーが日本にも入ってくれば一段高もあり得る。
すでに日経平均は先物で32,000円に到達しており、来週の推移が楽しみだ。
昨日出た話題でもないが、クレジットカードの負債総額の上昇が止まらないようだ。
インフレなれど過度に倹約に耐えることなくクレカ利用でしのぐ姿勢が消費経済のアメリカを体現している。
しかしコロナ貯金が尽きたり、キャッシュフローに限界が来ればサービス消費あたりから削られていくのだろう。
緩やかな変化のうちは株にショックもないだろうが、急激に経済指標などに出てくると見えない位置からの打撃でマーケットは揺れるだろう。