来週の【重要イベント】米小売売上高、1-3月期GDP、G7サミット (5月15日~21日) | 市況 - 株探ニュース
米市場
重要指標スケジュール(抜粋)
15日 (月)
米国市場へのコメント
この矛盾は興味深い。
「FEDに逆らうな」は有名な相場格言だが、信頼を失ってきたFRBのパウエル議長は民間会社の調査で米国民に受け入れられていないようだ。
もうFRBの利上げ見通しは影響力を失っているのかもしれない。
そうなると焦点は利上げ以外の経済のコンディションに移ってくるか。
今週は経済の現状先行きを示す指標が発表される。米国の受け止め方に注目。
米国の決算発表も終盤である。
17日(水)にターゲット、18日(木)にウォルマートの発表がある。
インフレ動向に注目が集まる中、代表的な小売企業の見通しに反応する可能性がある。
今回の決算は〇〇ショックと呼ばれる全体指数を変動させる決算はなかったように思える。このまま決算が終われるか。
日本市場
■先週の日本市場
先週の日経平均は230.35円高と5週続伸で年初来高値を更新した。
大型連休中は米国が何とか大崩れしなかった程度で乗り切ったが、不安が残る内容だった。
しかし先週の日経TOPIXは驚くほどの強さだった。今回の決算の自社株買いなどの株主還元の強さが海外投資家の買いを集めているようだ。
週末に変動がなければ29,500円台からのスタートになるだろう。
■重要指標スケジュール(抜粋)
■日本市場へのコメント
上を見ると3万円が見えてくるこの週は前週のような上昇は難しそうだ。
決算発表も月曜日でほぼ終了なので材料不足感が出るだろう。
SQを通過したことで需給の転換が起こりやすいタイミングでもある。
しかし国内投資家の買い遅れた買いが底値を支えるかもしれない。
そして海外投資家の買いが続くかどうか、売買代金などで見極めていきたい。
米国では金融システム不安、債務上限問題が不透明感となっている。kこれらは日本株の高値を買っていくことを躊躇させると思われる。
追加で破綻する銀行が出てくるかもしれないし、債務上限問題が一気に解決するかもしれない。
現状の日本株が高値になるのか、見極めが月末まで続くと見る。
先週は為替にほぼ影響を受けない強い相場だったが、米国の景気や金利動向で円高方向に行く場合は悪影響が出ることを警戒するべき。
GDPやCPIはどちらも直接的に指数を動かすほどのインパクトは出ないと思うが、コロナからの復興の目安や国民のマインド、金融政策に波及しかねない経済指標のため注目。
また、どれほど相場影響があるか分からないが19日(金)から21日(日)まで広島サミットが行われる。
TIMEの表紙を飾った岸田首相の国際的な仕切りが見ものとなる。
テロ行為など発生せず安心安全に運営され終了することを願うのみ。
最後に、先週に頻発した石川、千葉などの地震が再度来ないことを願っている。
その他
16日(火)
年初はコロナからの経済再開で期待を集めた中国だが、どうも回復の勢いには欠けるようだ。
先週に発表されたCPIとPPIは市場予想を下回っている。
市場の眼が中国経済にそれほど向いていないので、影響が限られているように思う。
今週16日の日本時間場中に発表される経済の現状と先行きを示す指標は、前年同月と比べれば良いことは確定だろう。
しかし市場が期待する伸びを今年の中国経済が示せるかは注意が必要だろう。