イスラエルのイランの核・軍事施設攻撃の経緯
これまで
6月13日
イランの核・軍事施設を対象にイスラエルが大規模な空爆を仕掛ける。
6月16日
イランのマースード・ペゼシュキヤーン大統領は声明で「イランは最高指導者の意向に基づき、交渉と対話を一度も放棄したことはない」と述べ、現在も米国との間接協議が進行中であることを明言
イランのアッバース・アラーグチー外相も「イランは紛争の拡大は望んでおらず、イスラエルが攻撃をやめればイランも攻撃しない」と発言し、地域の安定と対話の余地を強調
最新
6月17日
トランプ米大統領はホワイトハウスで上級顧問らと会合し、イランに対する米国の攻撃を含む複数の選択肢を検討したと報じられる。米国の対応が従来から強硬に転じた
米国はなぜ突然態度を硬化させたのか
初めは米国が攻撃には参加しないことを表明していたトランプ大統領。しかし17日にはG7を初日で切り上げて、NSC(国家安全保障会議)を80分に渡り開催。その後にSNSに「無条件降伏!」とまで投稿。
当初の外交的な態度から攻撃的な方針に切り替えた理由はイランの以下の要因が影響か
- イランは当初軟化姿勢を見せるもイスラエルの報復攻撃を続けている
- 米国での核協議でも譲歩しない姿勢を見せている
- 米国拠点への攻撃も選択肢として示す
今後起こりうるシナリオ
マーケットに起こりうるシナリオとして知ろうと考えながら今後の展開で以下のことを考えています。
イスラエルに対する軍事支援の継続(現状維持)
これが一番可能性の高いシナリオではないか。トランプ氏がSNS投稿などしたことに対してのイラン側の反応をまずは見ると思う。様子見の時間がどれほど確保されるかは不透明。トランプ大統領は「我慢の限界」とも言っているので数日内に状況が悪化する可能性もある。イランが折れて平和的に全てが解決する可能性もある。
イラン施設への攻撃にアメリカが参加(一段悪化)
状況が一段悪化するとこのシナリオが出てくる。イランがトランプ大統領の投稿などに塩反応、または米軍施設攻撃などすれば発生するだろう。米軍の行動についてはどこまでになるか予想できないが、「最高指導者の場所を把握している」との投稿が示すところまではあるのだろう。イランが折れて紛争が終わる可能性も想像しにくいが、ここまではあるのではないか。
イランの反撃、参加国の増加(状況悪化)
イランが米軍施設への攻撃や完全に戦闘モードに振り切った場合、イラン支援する組織も巻き込んでの攻撃になるかもしれない。これをしてしまうと単独の国との戦いではなくイラン一派との戦いでお互いの攻撃対象が増えてしまう。中東戦争の戦線拡大となる、米軍に限らず湾岸諸国への攻撃などもあると激化してしまう。ホルムズ海峡封鎖などのイランの切り札も現実味を帯びてくる。
参加国がさらに増えて世界的な騒動になる(最悪シナリオ)
最後に実現にはかなり距離があるが、問題が中東地域に収まらない場合が考えられる。あくまで可能性としてだが紛争地域が広がってしまう、反米勢力が勝機と見て動き出すなど。ホルムズ海峡以上に世界中に多大な影響が出てしまうと思う。
マーケットは米軍が動き始めればリスクオフが強まるか
以上、私は中東の専門家では無いので的外れかもしれませんが。現実的に考えられるのは米軍がイスラエルに加担するところまでで、参加国が増えてしまうという状況になればマーケットは大崩れになってしまうと思います。
4月の相互関税ショックから最高値付近まで戻してきて米国株ですが、この問題を無視して上値を追うことはできないでしょう。月曜には「イランが対話の姿勢」を示して平和に終わると思ったのですがね。
地政学リスクではマーケットは崩れない。はよく聞く定説なのですが、関税や大型減税などの問題も並行で発生しているのが悩ましいところ。今回の地政学リスクは原油高を引き起こしインフレ議論も再燃する可能性があります。
激動の時代を生きていますね。。。マーケットは平和あってのものなので、企業業績とかだけでドタバタしていたいものです。