G7サミットがカナダで開幕
今週の17日にかけてカナダでG7サミットが開幕します。
カナダのカーニー首相は、トランプ氏と他の6カ国が分裂するのを避けるため、従来、G7サミットでまとめてきた首脳宣言の採択を見送る方向で調整している。カナダ政府高官は「1つのまとめた声明ではなく、(重要鉱物や人工知能などの)テーマ別に複数の声明を発出する」と説明する。
全体討議ではトランプ氏の関税政策の批判と映らないよう、自由貿易の推進といった議論は控える予定だ。
日経記事にあるようにトランプ氏を刺激しないように事前にデリケートな話題は避けて開催されるようです。
先週13日に起きたイスラエルとイランの紛争への対応が突発ではあるものの、緊急性もある主な議題になりそうな雰囲気。
G7日米首脳会談→日米関税交渉成立が当初目指していたゴールだったが…
G7首脳が集まり会談することが本来の趣旨ですが、各国はこの場を米国との重要な交渉の機会と見ているでしょう。
石破茂首相が16日(日本時間17日)にトランプ米大統領とカナダで会談する日程が固まった。米政権による一連の関税措置の見直しを求める。日米はこれまで6回の閣僚協議を重ね、首脳間で合意できる条件を詰めている。
赤沢大臣が交渉役に任命され毎週米国に通っていたのは、このG7サミットの日米首脳会談での調整が主でした。
できうるならば、この会談での日米関税合意ができればとの思い。
しかし日本側が強く求めている1つの「自動車関税の撤廃」について、先週のニュースでトランプ大統領がこの態度。
トランプ政権は2025年4月、日本を含むすべての国や地域から輸入される自動車に25%の追加関税を課す措置を発動しました。
この措置についてトランプ大統領は12日、ホワイトハウスで「すべての外国製の自動車に関税を課した結果、アメリカでの自動車産業への投資が急拡大している。そう遠くない将来、関税率を引き上げるかもしれない」と述べ追加の関税率を25%からさらに引き上げる可能性に言及しました。
だめだこりゃ、という感じですね。
さらに引き上げるとか言っている人に、「日本車への関税撤廃せよ」は無理筋でしょう。
日本側の最大の要求をこの時期に諦めるとは思えないので、議論は平行線→協議継続という流れになるのでは。
交渉の回を重ねても、すべてはトランプ大統領次第ゆえに不透明
こちらはperplexityとのやりとり↓
結論
G7サミットを舞台に日米首脳会談や関税撤廃をめぐる交渉は活発化していますが、米国の強硬姿勢と日本の譲歩困難な要求の間で、今回のサミットで自動車関税撤廃など日本が最も期待する成果が得られる可能性は低いと見られています。一定の進展や合意文書の作成はあり得るものの、抜本的な決着にはなお時間がかかる見通しです
「抜本的な決着にはなお時間がかかる見通し」って関税の90日期限7月9日まであと3週間ぐらいですが…
結局はトランプ大統領次第なんですよね。
米国は「各国との合意は進んでいる」といいつつ、ここまで英国としか合意成立していません。
中国は別枠で動いている状況ですが、大国の日本とかEUはどうなるのでしょう。
株価を見ていると米国3指数が最高値付近にいることもあり、7月9日の期限を前に委縮しているムードは無し。
極端な不平等内容以外は7月9日には間に合わなさそうだけど、株式市場が楽観しているからG7で進展なくても株価に混乱は無いのかな...