■先週の振り返り
・概況
米国は3指数が2週続伸。感謝祭の休場などで薄商いの展開ながら、週末にダウとS&P500が最高値を更新。ナスダックも最高値圏に近い。米金利低下や半導体株が買いのエンジンとなった。半導体は対中規制が想定ほど厳しくないとの報道で買いなおされている。
一方でトランプ氏が自身のSNSで関税を巡る発言。来年の大統領就任前に仕掛けているディールに市場は本当される形に。名指しされた中国、メキシコ、カナダに限らず欧州も日本も輸出系企業が委縮する状況となった。
日経平均は3週続落となった。トランプ氏の関税巡る発言や円高進行で上値重く推移した。週末には植田総裁のインタビュー記事を発表した日経報道でドル円は149円台で終えた。下値は38,000円が支持された。なんども割れたが、押し目買いが入り終値では維持している状況。
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■今週の見通し
・スケジュール
月初の米国の経済・雇用指標に注目が集まる。ISM製造業/非製造業、JOLTS求人件数、ADP雇用統計、雇用統計など。
4日にはパウエル議長の発言機会なども。
・概況
米国株
月初の経済指標と雇用関連指標が集中する週となる。週内に材料ごとに上げ下げするだろうが、雇用関連は週末の11月雇用統計が本命の指標になるだろう。最高値圏にある株式も様子見が主となるのではないか・12/17-18に開催の12月FOMCの利下げ見通しが各指標の結果ごとに変化するだろう。
FOMCで利下げ見送りとなれば米株式にはネガティブ。しかし実際に利下げ見送りとなればトランプ氏がパウエル氏への向けた発言を行う気もする。
4日にはパウエル議長の発言機会あり。これは市場を刺激するようなことは言わないと思われる。「利下げを急がない」系の発言が出てきてしまうと、株式市場には悪材料となる。
ブラックフライデーやサイバーマンデーなどの年末商戦の速報値も投資マインドに影響する可能性がありそうだ。米株は先週末最高値圏であり資産効果が出てくれば、米株は様子見せずに最高値圏を目指すかもしれない。
日本株
先週まで日経平均は3週続落。先週は円高とトランプ氏の関税発言が輸出系企業の先行き懸念が高まった。今週は米経済指標にドル円が反応し株式に影響を与えるか。国内材料に乏しく米株の材料に振らされる展開となるだろう。週末に雇用統計が控えているので、週全体で様子見姿勢か。
国内材料では5日の日銀審議委員の発言に注意したい。日銀の利上げ姿勢を市場は見通したいと過剰に反応する可能性がある。
日経平均は先週は幾度となく割り込んでも回復してき38,000円を守り切れるか。12月「掉尾の一振」の話題が出るには雰囲気が冷え切っている。欧米日の中銀会合通過まで金利とドル円に神経質な展開が続きそうだ。
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■Xへのポスト
11月の日経平均873円安。月初の米国大統領選挙でトランプラリーの株高あるも、月中から円高や関税懸念で輸出系企業には先行き不透明感。エヌビディア祭りも不発で半導体も軟調。委縮して終えた印象。
— ぽろ (@champoro1) 2024年12月1日
11月の日経平均株価873円安 「トランプ相場」が市場左右 - 日本経済新聞 https://t.co/DfIuuDgEzt
ちなみに11月の米国株式指数は絶好調
— ぽろ (@champoro1) 2024年12月1日
ダウ平均+7.54%
ナスダック+6.21%
S&P500+5.73%
ラッセル2000+10.84%
ダウ平均とS&P500は今年最大の月間上昇率を記録した
中小型株のラッセル2000は主要3指数を上回る好調ぶり。
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