先週の振り返り
日米中銀ウィークを通過。
米国の利下げ幅は通常倍の0.5%で、パウエル議長は会見で「(利下げを)急がない」と発言。当日は戸惑ったが、市場は翌日からこれを歓迎。景気後退懸念も意識されず株式は大幅高。半導体やハイテク銘柄は勢いを取り戻し、中小型銘柄にも買いが入っている。
日銀会合は予想通り据え置き。植田総裁の会見もコメントを総合すると、利上げを見据えているもののこちらは「利上げを急がない」姿勢。過度な円高懸念が後退した。週末でドル円は143円台後半で終えており、日経先物は38,000円近い水準まで上昇している。
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今週の見通し
■米国
先週はFOMCでの大幅利下げを好感して3指数が2週続伸。ダウは史上視最高値、S&P500もほぼ史上最高値に近い。米国でついに念願の利下げが始まったことで、基本的には株式に追い風が続くと見てよいだろう。
11月の大統領選まであと約6週間となる。トランプ氏とハリス氏のどちらが大統領になるのか、上下両院を制する党などは予想が困難。大統領選の年は10月も株価軟調に注意が必要というデータもあるようだ。
経済指標で景気状況を探る動きは継続するだろう。利下げ継続に期待は高まるが、利下げはインフレ鈍化が前提となる。仮に一時的でもインフレの芽が見えると市場の雰囲気は大分削がれるのではないか。労働市場の軟調さは利下期待を高めるだろう。
今週注目の経済指標は24日(火)の9月CB消費者信頼感指数、25日(水)の8月新築住宅販売件数、26日(木)の週次の新規失業保険申請件数、27日(金)の8月PCE価格指数など。
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■日本
先週はFOMCと日銀会合を織り込み、円高が反転して円安となった。米株高もあり日経TOPIXなど株式は堅調。良い流れの中にいるといえる。
日銀は利上げ姿勢を崩していないが、急いでいる印象はなく市場に与える影響も考慮する雰囲気がある。利上げでの円高懸念は薄れている。
週初の月曜は祝日のため休場。月曜の米国株、ドル円次第だが週末の勢いを引き継げば火曜日は堅調なスタートとなりそうだ。38,000円台到達も見えている状況だが、どこまで上がれるかは見通しづらい、
今週は需給で9月配当権利落ち関連の売買、イベントでは自民党総裁選に注目となる。
27日金曜が権利落ち日となり、配当や優待分の売りが警戒される。26日から27日かけて年金運用の信託銀行などが株式資産の配当落ちによる目減りを補うため、日経平均とTOPIX先物に「配当再投資」を行う。
配当落ちは日経平均で260円、TOPIXで25pt程度との予想があるようだ。日経平均先物で2,000億、TOPIX先物で1兆1000億程度の買い需要が発生する見込み。
27日金曜の自民党総裁選は小泉氏、高市氏、石破氏が争う展開だろうか。候補者が9名いることから1回目で過半数をとることは難しく、上位2名での決選投票となることがほぼ確実。決選投票となると金曜の15時以降の開催となるだろう。現物の株式市場が新首相就任材料を織り込むのは翌週からということになりそうだ。
新総裁へのご祝儀相場、衆議院解散は買いというアノマリーがありプラスに働くと見る向きが多い。
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Xへのポスト
パウエル議長の会見内容を補足するハト派メッセージ。こういうメッセージが出ると市場は次も0.5%利下げを求めて、実現しないと勝手に失望しそうだが。
— ぽろ (@champoro1) 2024年9月21日
ウォラーFRB理事、年内0.25%利下げ想定 必要なら大幅利下げも https://t.co/gyxsP7uaSs
次のFOMCまで47日もあるので、今の予想を見てもあまり意味がないが…
— ぽろ (@champoro1) 2024年9月21日
今週末のFED Watchでは0.5%下げが若干優勢となっている。 pic.twitter.com/sYeNStuTXR
出品する人全員が関連法規を全て守ることは無理だろうから、出品できない規約にするところが増えていくと思う。
— ぽろ (@champoro1) 2024年9月21日
フリマ食品売買、法令の落とし穴 真空パックもNGの恐れ - 日本経済新聞 https://t.co/bYFMnklGNb
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警戒していなかったことを示すエピソードだろう。今回の爆発に関してイスラエルは関与したとの発表もないので、真相は不明のまま。通信手段などを見直し含めて、流通している危機への疑念を払うコストはかなり高いものと思える。
さらっと出てきた大型買収の兆し。まだ話が出たばかりだが、米企業はこういう新陳代謝を繰り返し存続するものが強くなっていくのだろう。
1か月ぶりにIPO、しかも週に7社も出てくる。新興市場の売買はIPOに集中しそうですね。
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