個人投資家 ぽろ 相場日記

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18日のFOMCの利下げ幅/金利見通しに世界が注目 金利・通貨・株が大きく動くか 20日には日銀会合も 週間見通し 2024年9月15日

先週の振り返り

先週の日米週間騰落

■米国

株は前週の下げを取り戻す大幅高 物価指標で安心感広がる

9月1週は雇用統計などで売りが優勢だったが、先週はその下落を完全に取り返す動きとなった。先月と同じような動きが再現されたことになる。

CPIとPPIが予想の範囲内に収まったことから楽観ムードになった。そしてCEO発言で急上昇したエヌビディアが大手ハイテクを巻きこんで指数を牽引した。

WSJなどの報道もあり週後半には9月のFOMC利下げ幅を0.5%とする見方が台頭。金利低下での株高という展開で、週末のVIX終値は16.56となっている。FOMC前にしてかなり楽観している印象がある。

米大統領選のTV討論会はハリス氏優勢との報道

11月の大統領選挙まで2か月を切っている中、トランプ氏とハリス氏の初のTV討論会が開催された。トランプ氏が感情的になる場面や真偽不明の発言をしたため、ハリス氏が勝利したとの見方が大勢となっている。討論会中に世界的歌手のテイラー・スウィフト氏がハリス氏支持を表明したことも大きな話題となった。

今回の討論会は浮動票の獲得が目的とも言われる。SNSで盛り上がるだけではダメで、有権者登録をして実際に投票までしてもらう必要がある。その詰めが実際にできるかどうかで、実際の選挙結果はどちらの勝利も確定的とは言えないだろう。

ECBは利下げ発表も予想通りで反応鈍い

欧州ではECBが0.25%の追加利下げを発表。しかし予想通りだったのと来週のFOMCが気になり過ぎてユーロ相場への反応は鈍かった。

■日本

ドル円が円高となり米株上昇の恩恵受けれず 半導体株は健闘

水曜まで7日続落し日経は終値で36,000円を割り込む場面があった。木曜は連続下落の反発もあり大幅高。この日の貯金で日経は週間では上昇した。木曜日以外は上昇できず、週間上昇だが買われている印象は乏しい相場だった。翌週にFOMCと日銀会合が控えており、様子見という投資家も多い。

米国でエヌビディアが週間で16%近く上昇しており、日米で今週前半まで下げを主導した半導体が一転して上昇し日経平均を支えた。代表銘柄の東京エレクトロンは9日に年初来安を更新も週間では+7.6%となった。

日銀は一貫した利上げ姿勢

日銀では中村委員と田村委員の発言機会があったが、利上げ姿勢が鮮明となるコメントだった。各人がタカ派ハト派というよりも、日銀全体として一貫して利上げ方針にあると思わされた。

ドル円は7月の日銀会合直後の円キャリーショックの時より円高が進んだ。米国FRBの利下げ開始と日銀の利上げ方針で縮まる日米金利差に反応している。

総裁選は9人での争いに

自民党の総裁選は史上最大9名での実施となった。小泉氏と石破氏の直接対決までもつれると見る向きが多いようだ。投資家では緩和に積極的な高市氏の人気がある。

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今週の見通し

kabutan.jp

■米国

注目はFOMC 利下げ幅だけでなくFRBの見通しに注目

17~18日のFOMCが最大の注目となるだろう。利下げ幅、公開される金利見通しの解釈、FRBがタカ派/ハト派どちらに分類されるか。今回の利下げ幅は先週中盤までは0.25%の利下げがコンセンサス。しかし週末にかけて0.5%と確率が拮抗してきた。

株価は過去最高値圏で当日を迎える可能性が高い。VIXも週末終値が16pt台と楽観ムード。結果への反応は株価が上下どちらかに明確な反応が出るのではないか。金利が動けば株だけでなく通貨やコモディティが動き、複合的に共振してマーケットが大きく連動するだろう。世界中が注目するイベントになる。

今回のFOMCでは政策金利見通し(ドットチャート)の発表も

今回は金利見通しが発表される。

前回6月時点のFOMC参加者の予想中央値

  • 24年末までに0.25%の利下げ
  • 25年1%の利下げ
  • 26年1%の利下げ

この3つの最新値がどうなるかで、FRBのハト派/タカ派が判断されるだろう。ちなみに現状のマーケットの多数派の意見としては24年内は1.25%の利下げを見込んでいるようだ。

CME FED Watch 24年9月15日現在

今回は初の利下げとなるのにマーケットの見方は楽観に傾き過ぎているかもしれない。FRBが少しでも慎重姿勢を見せた時に「タカ派アレルギー」でショック安を起こしそうな芽が出ている。

アジアの休場

中国は9/16~9/17、韓国は9/16~9/18、香港は9/18が休場になる。米国の動きさえ見ておけば問題はないと思うが、アジア休場時は流動性のある日本市場に資金集中するので変化が増幅される可能性には警戒したい。

■日本

FOMCを消化してからの日銀会合 日銀は利上げ見送りと見られる

17~18日にFOMCを消化してから、19~20日の日銀会合に注目が集まる。先週はドル円動向が株価に大きく影響した。今週も日米中銀会合で金利が揺れてドル円が大きく変動する見込み。

米株は9月1週目に大幅に下落したが、2週目である先週にほとんど戻した。しかし日経TOPIXは米株高の恩恵が実感できていない。円高で上げ分がかなり削られてしまっている。

今回の日銀会合では利上げは見送られる公算。前回7月の利上げが市場に動揺を与えたし、自民党総裁選の手前で動きづらいと見られている。

会合結果より今後の将来的な金利見通しが重要だろう。先週の日銀関係者発言などを見ると、利上げ方針は確定的。植田総裁の発言に注目が集まる。

前回7月の植田総裁の会見は予想を超えるタカ派姿勢がマーケットを動揺させた。(米国景気後退懸念が同時発生したことも大きかったが)8/5の歴史的暴落要素の一つとなってしまった。

今回の会見内容はマーケット変動に配慮し言葉を選ぶだろう。しかし見通しについて考えを述べないわけにはいかない。その配慮された言葉の裏にある本音をマーケットがどう読み反応するかに注目。

なお、金曜の植田総裁会見は引け後になる。ドル円は動くだろうが、翌月曜が祝日で休場なので株式に影響が出てくるのは火曜寄り付きとなる。

米金利が低下すれば米株高で日本も株高か、しかし同時に起こる円高は上げ幅を削るはず

FOMCでは今回の利下げ幅と今後の利下げ見通しがポイントになる。仮に市場がFRBをハト派と感じれば、米金利低下を好感して米株は上昇するだろう。先週金曜に強くなったRussel2000や今年前半のけん引役の生成AI関連などに買いが向かう可能性がある。米株高でも特に生成AI関連が上昇すれば、半導体株が大きな影響を持つ日経平均には追い風となるだろう。

しかし米金利低下はドル安円高になる可能性が高く、円高は外需企業の業績懸念が強まる。先週のドル円終値は140円台だが、水準を切り下げ130円台後半となると為替差損が響く企業が増え業績が危ぶまれるだろう。

9月末の配当や優待権利取りの特需が出てくるか

9月26日の権利取り最終日に向けて優待銘柄や配当銘柄への関心が高まる週となる。FOMCで株価急落などあった場合は、安く仕入れるチャンスとばかりに動くかもしれない。円高となった場合は外需企業中心に業績に不安が残り配当などは予想通り出るのか不透明感はある。

月曜祝日が2週連続で続く 市場空白は不透明感を生む

今週は月曜が祝日で休場となる。先週の金曜は市場の空白を嫌って手じまい売りやポジション調整があったように思えた。

翌週も月曜が祝日、さらに今週の金曜は日銀会合となる。週全体を通して落ち着ない不透明感が漂うだろう。金曜の場中に会合結果は出るが植田総裁の会見が引け後。結果には反応すれど、腰の入った動きまでは起きないだろう。

翌総裁選の見方が固まってくるか?

今週は日米中銀会合だけに話題が集中しそうだが、来週は総裁選が主要な材料になる可能性がある。誰が選ばれるかが最も大事だが、早期の解散総選挙方針の候補者が当選した場合「選挙は買い」アノマリーが発動するかもしれない。

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Xへのポスト

その他のニュースなど

www.nikkei.com

ハリス氏が当選した場合の課税強化を忌避する行動か?という見立てもあるとのこと。同様の動きが出てきてもおかしくないな。意外な株価下落の主因になるかも。

jp.reuters.com

先週の討論会を経て流れはハリス氏にある。ここでメディア戦略で畳みかけることができるか。いくらメディアで人気が出ても有権者登録をして選挙に行って投票してもらわないといけない。その呼びかけもこれからの時期両陣営が精力的に訴えかけていくだろう。

www.nikkei.com

少子化が進んでいるので当然の状況で、突然の廃業になる大学はこれから発生してしまうと思う。既に経営的に積んでいるところもあるはず。

kabutan.jp

円高銘柄と見なされることで為替に過度に連動するようになるのも困りもの。ニトリとか神戸物産は今後のドル円の方向性次第で無駄な上下が発生しそうな気がする。

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https://sekai-kabuka.com/

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