先週の振り返り
■米国
前週のジャクソンホールでのパウエル議長の「利下げ明言」が株高を支援。
週半ばのエヌビディア決算に市場の注目が集まった。
業績は良かったが見通しなどで高い期待に応えられず、決算は売り材料となった。
しかし半導体が崩れても相場全体で崩れはしなかった。
週間でナスダックは下落したものの、ダウは連日で最高値を更新した。
物色の広がりが相場の足腰を強くするとの期待が高まっている。
週間騰落と月間騰落
■週間騰落■
— ぽろ (@champoro1) 2024年8月31日
ダウ+0.94%高
S&P500+0.24%
ナスダック-0.92%
ナスダックは3週ぶりに反落もダウ、S&P500は3週続伸した。
★月間騰落★
ダウ平均+1.76%
ナスダック+0.65%
S&P500+2.28%
ナスダックは反発、ダウとS&P500は4カ月続伸
↓今週のS&P500個別銘柄の騰落↓ pic.twitter.com/ljJfil1f7X
■日本
日経平均は3週連続で上昇した。
8/5の下落から月末まで二番底もなく、戻り基調が続いて8月を終えることができた。
米国の利下げ好感から株式には追い風ムード。
日本株の場合はドル円が円高に振れるか次第の面はあるが、38,000円は底堅い印象となっている。
しかしプライム市場の売買代金はイベントが無ければ3兆円台と低迷が続いている。
金曜米国時間に米株高と円安が進行し、週間の日経先物終値は39,060円。
週初はレンジを切り上げ39,000円台スタートの可能性がある。
グロース250指数が堅調で週間で4%超の上昇となった。
8/5の急落で信用買いポジションが整理されたこと、米国が利下げサイクルに入ったこと、ドル円に左右されないことが追い風となっている。
関連ニュース
今週の【早わかり株式市況】3週続伸、様子見ムード強く方向感に乏しい展開 | 市況 - 株探ニュース
今週の見通し
■米国
9月相場が名実ともにスタート
2日の月曜日はレーバーデーで米国が休場となるので、今週は4日立会い。
今月のFOMCの利下げ幅、そして今年の利下げ幅を占う材料となる経済統計を消化していく流れとなりそうだ。
9月のFOMCは17-18日でほぼ確実に利下げが見込まれている。
利下げ幅は0.25%と0.5%を見定めている状況。
現在は0.25%の予想が70%となっている。
今週は月初で経済指標が多数
3日(火):8月ISM製造業景況指数
4日(水):7月貿易収支、7月JOLTS求人件数、ADP雇用統計、米地区連銀経済報告(ベージュブッ
ク)
5日(木):8月ISM非製造業景況指数、週次の新規失業保険申請件数
6日(金):8月雇用統計
発表ごとに金利・株式などが反応し、方向感は定まらない展開か。
週の最後の金曜日に雇用統計が控えているので、金曜まで腰の入ったポジションは構築されないだろう。
先月は月初の経済統計が景気減速懸念を呼び、相場に波乱をもたらした。
今月は9月FOMCの利下げが明言された状態なので、先月ほどのショックは無いだろう。
個別株ではエヌビディアの反応を見極めたい。
先週の決算と見通しは売り材料にされたが、投資家センチメントの改善が続けば買いが入り持ち直す可能性はありそうだ。
5日にブロードコムの決算があり、半導体セクターが注目を集めるかもしれない。
S&P500は史上最高値まで0.3%ほどに接近している。
ここまでくればもう一押しなので、最高値更新を達成する雰囲気は感じる。
2024年8月31日
— ぽろ (@champoro1) 2024年8月31日
■米国株は楽観して買いが過熱?■
今週はチェックしてる指標が過熱圏に。9月相場はどうなるでしょうか?
Fear&Greedが63でGREED領域に(今年は75-80程度が最高値圏)
AAII調査はBullish51.2%(過去1年最高値は52.9%)
NAAIM Exposure Index は81.34(80-100で反転が多い) pic.twitter.com/QCqGSwcozH
しかし上記の投稿で示したように、米株指数自体は過熱している。
最高値を取ると過熱しても上がり続ける相場もあるが、個人的には近々調整の動きがあっても不自然でないと思っている。
■日本
中旬の中銀会合の内容を推しはかるために、米株の上下、米金利の変動を消化していく流れとなりそうだ。
17-18日 FOMC:ほぼ確実に利下げの見込み、利下げ幅は不明
19-20日 日銀会合:発表内容は不透明→翌営業日23日(月)は祝日で休場
月曜日の米国が休場なので月曜寄り付き以外は、月火は材料不足となるだろう。
それ以降は米国株、米金利、ドルの動きで一喜一憂する展開か。
週初の日経平均は39,000円にレンジを切り上げてスタートする可能性がある。
国内に上がる材料は少なく、プライム市場の売買代金も低水準が続いている。
米国の金利を材料にしたドル円の水準が指数の波乱要因となるのではないか。
ドル円で変動に晒される日経TOPIXよりグロース市場など中小型内需株に資金が向くポテンシャルは高まっている。
しかし39,000円台に乗せて上げ基調が強まる展開になれば、短期の資金はグロース市場から引き上げられる可能性も。
米株指数の過熱感は気になるところだ。
米株が急落する場面あれば日経もお付き合いすることになるだろう。
9月末には自民党総裁選がある。
今週は立候補者が出そろう展開か。
各候補の経済政策や金融政策への考え方は確認しておく必要がありそうだ。
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Xへのポスト
このニュースとドル高と3連休前ということもあってか、昨日の原油価格は下落。
— ぽろ (@champoro1) 2024年8月31日
OPECプラス、10月から増産 自主減産解除の一環=関係筋 https://t.co/D23qJZuXqs
AI投資の波に完全に乗り遅れていると見なされているインテル。昨日はこちらの報道で上昇に。
— ぽろ (@champoro1) 2024年8月31日
米インテル株急騰、受託生産分離巡る報道受け https://t.co/CKTe8Ia6pI
日経も半導体の浮沈に連動しない状況になっている印象。物色の広がりは相場の足腰を強くするはず。
— ぽろ (@champoro1) 2024年8月31日
年後半の指数は強いモメンタムというよりは、ジワジワ上昇の流れかな。
ハイテク偏重、NVIDIA株安で転機(NY特急便) NQNニューヨーク 川上純平 - 日本経済新聞 https://t.co/xwBeLX4jsp
数日前のメディアリークで乗り切れると思った慢心があったのでは。将来利上げはあるにせよ7月は無い、と思ってた市場に突然ぶち込んだら動揺するのは当然だと思う。
— ぽろ (@champoro1) 2024年8月31日
日銀にサプライズいらない 「黒田緩和」の呪縛解けるか 編集委員 高橋哲史 - 日本経済新聞 https://t.co/5t0ff3bRJH
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