ぽろの投資日記【相場コメント】

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24年8月第5週 週間見通し 米国の利下げ転換を織り込む 28日エヌビディア決算反応が次の方向性を示す

先週の振り返り

■概要

24/8/19-23の日米株指数の騰落

先週は週末にジャクソンホール会合でのパウエル議長の講演があり、週を通して様子見姿勢が強まった。

注目されたパウエル議長は明確に「(金融政策を)修正すべき時」との発言。

利下げ時期とペースには触れなかったが、利下げ転換が確定的となった。

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米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は23日の講演で「政策を調整すべき時が来た」と次回9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げをほぼ明言した。世界最大の経済大国の4年半ぶりの利下げは、世界の市場やマネーの動きにも大きな影響を与える。

パウエル氏は「米経済は堅調な成長を続けているが、雇用の下振れリスクは高まっている」と懸念を表明した。人手不足の度合いはすでにコロナ禍前の19年より緩んでいるとして「労働市場のさらなる減速は歓迎しない」とも強調した。

米国が明確な利下げ転換に入り、利下げ幅はともかく9月FOMCでの利下げは確定した様子。

「労働市場のさらなる減速は歓迎しない」というのも強いメッセージと捉えられ。今後の利下げ幅議論に影響を与えるだろう。

 

すでに米金利低下やドル安により各国の為替には影響が出ているが、日本やアジアの株式市場は週明けにこの材料を織り込んでいくことになる。

 

■米国

木曜日に連騰がストップしたが、金曜にその下げ幅を埋めることになり高値圏で終了。

何よりFRBの政策転換が明確になったことが大きい。

1年以上金利据え置きが続いたが、ついに次回9月会合で利下げとなりそうだ。

パウエル議長の解釈の余地無いほどに明確な発言で、米国金融市場は大きな変節を迎えることとなった。

 

■日本

金曜日に植田日銀総裁の発言を控え、週間様子見が続いた。

米株が堅調だったので基本的には強かったが、ドル円動向に振らされる場面は見られた。

植田総裁発言後も夜のパウエル議長発言が気になり、腰の入った動きを出せない週に。

日経平均は2週連続の続伸では終えた。

 

金曜の米国時間にドル円が144円台前半まで円高が進んだ。

日経先物は38,280円で週を終えている(現物終値38,364円)。

 

プライム市場の売買代金は月曜以外は4兆円割れ。

木金と38,000円台を維持して終えることができた。

投資家心理が弱ってないのは良いことだが、パウエル議長の発言を消化する来週の反応が全てだろう。

 

自民党の次期総裁選は10人以上が出馬する混戦となりそうだが、特に日本株式の変動要因にはなっていない。

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今週の見通し

■概要

ジャクソンホールでのパウエル議長の発言で、節目が変わった米金融政策の影響を見ていく週となる。

 

28日にエヌビディアが決算を発表。

米国の生成AI市場、大手ハイテクの動向に影響を与え米国の株式指標の最高値更新の大きな要因となるだろう。

市場予想をどれだけ上回り、サプライズを与えられるか。

米国の株式相場の方向性が世界の株式相場に影響を与え、けん引するセクターがどこなのかが年後半の重要なテーマとなりそうだ。

 

■米国

月末週となる。

8月は大きく変動をした月となったが、結果的には下げ分は戻すことができた。

 

28日のエヌビディア決算が重要。

決算前は様子見となり、決算反応後はハイテクが強くなって上昇相場となるか、はたまた下げ要因となってしまうか。

 

具体的な利下げ幅は不明だが、FRBの利下げ転換は基本的には追い風だろう。

FRBが重視する大きな判断材料は9月に発表される雇用統計やCPIだろうが、以下の経済指標も景況感を読むために確認しておきたい。

 

26日 7月耐久財受注

27日 消費者信頼感指数

29日 4-6月期GDP改定値

30日 7月コアPCE価格指数

■日本

米国の金融政策が利下げに転換することがパウエル議長により明言された。

週明けはそのイベント反応を織り込んでいく。

 

既に為替は円高に反応している。

ドル円動向が日本株式の浮沈を決めるだろう。

米国株式が上昇しても、ドル円が円高になれば上げ幅は間引かれてしまう。

その構図は今後もずっと続く。

これは日本の株式指数の課題であり、為替以外の伸びしろがあるのか?

投資家がどの業種や個別銘柄をどう売買するのか動きを見ていきたい。

 

28日のエヌビディア決算までは様子見姿勢が強まりそうだ。

決算で米国反応が上下どちらに出るかで、半導体銘柄の比重が大きい日経平均は大きな影響を受ける。

 

38,000円台は4月~6月に3か月ほどもみ合った水準。

駆け抜けるには何か大きな材料が出て売買代金が増えていく必要があるだろう。

 

8月前半の大きな下げで需給整理がつき、株価も急速に上げ続けていることから投資家心理は悪くない。

エヌビディア決算反応が悪い結果になり、円高が進んでしまっても、何か代替の上げ材料を見つけて38,000円台を維持したいところだ。

 

仮に38,000円台を割り込んでしまった場合は、25日移動平均線37,304円(23日時点)のサポートを期待したい。

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