個人投資家 ぽろ 相場日記

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【24/7/21】週間見通し 先週はトランプラリー、半導体ショック、Windows障害 今週から決算が本格化、その後は夏枯れリスクか

kabutan.jp

 

米国株相場

先週

バリュー優位でグロース失速が鮮明に。

 

週間では

ダウが+0.72%(3週続伸)

ナスダック-3.65%(7週ぶりに反落)

ラッセル2000+1.68%高(2週続伸)

 

バリュー優位と言いつつも、ダウは構成銘柄も少なく決算反応の騰落影響が大きい。

小型株ラッセルも週間上昇でも上げ幅は縮めている。

 

10年債利回りは一時4.1%台と3月以来の水準に低下した。

経済指標の発表は少なったが、FRBの要人発言がハト派に傾いたことが金利に影響を与えた。

 

ECBは政策金利の据え置きを決定した。

こちらは事前に織り込まれており反応は薄かった。

金利見通しはヒントを与えない姿勢だったが、EU圏内の経済が下振れしているようなラガルド総裁の発言もあった。

利下げに繋がる材料の方が強いかもしれない。

 

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今週

決算発表が本格化する週で、相場材料は利下げなどのマクロ材料から個別企業の決算というミクロ材料へ。

23日のアルファベット、テスラ、テキサス・インスツルメンツは米株指数と半導体に影響が出そうだ。

バリュー株と中小型株の躍進は続くか、それらは指数を支えるほどの動きになるか注目となる。

 

経済指標は4~6月GDP速報値や6月PCE物価指数に注目。

先週はFRBの要人発言が影響力を持ったが、経済指標の結果でその確度が判明するだろう。

翌週にはFOMCを控えている、今回は金利据え置きとなりそうだが9月利下げへの見通しなどが注目されるだろう。

 

前週末にトランプ氏襲撃事件があり、トランプラリーが発現した。

先週ほどの勢いは失われるだろうが、関連株は注目されるだろう。

今週以降はバイデン氏の進退が決定し、相場材料となる可能性がある。

 

あまり重視されてはいないが、トランプ元大統領は選挙前までに利下げしないことを求めている。

これは政権に追い風になる「利下げ」効果を民主党政権時の追い風にせず、自身の大統領時の追い風にしたい思いからだろう。

FRBは政治的判断に関与しない方針だが、利下げは政治的な軋轢を生みそうでもある。

 

クラウドストライク由来のWindowsのシステム障害は世界的な混乱をもたらしたが、混乱は終息に向かっているようだ。

セキュリティソフトを導入しているが故の障害という皮肉な事態になったが、今後のITセキュリティ体制の構築に課題を残した出来事だったろう。

 

季節はサマーシーズンで欧米ではバカンス取得者による取引減少も出てきそうだ。

出来高が薄いところでの突発材料があると、波乱の夏が起きるかもしれない。

 

日本株相場

先週

日経平均の終値は40,063円(前週末比1126円安)

月曜が祝日で立会い4日だったが4桁下落という大荒れの週に。

19日には一時4万円割れも発生した。

 

トランプラリーは好感もバイデン政権の対中半導体規制の強化、トランプ氏の円安批判、世界的なWindows障害など突発の悪材料に翻弄された。

42,000円台まで駆け上がった日経平均を支えた「円安」と「半導体株高」が揺らいでいる。

なんとか4万円を維持して金曜日を終えたが、時間外の日経先物は39,590円と急落している。

 

ドル円は前週までは「日本政府の為替介入」がポイントだったが、この週は「トランプ元大統領のドル高是正」がポイントになった。

トランプ元大統領は「インフレ抑制」と「低金利」そして「財政支出の拡大」を主張している。

これらは同時に実現することは難しい課題である。

明確な経済政策があるというよりは、選挙受けしそうな内容を様々な機会で発言しているだけだろう。

その場の発言内容で短期材料で為替相場が反応しているという印象だ。

 

しかしこういった発言の上で円売りポジションなどには変化が出ていると見られる。

結果的には短期の値動きになったとしても一気にポジションが構築されたり、解消されたりすれば基調変化が訪れる可能性も。

 

 

今週の【早わかり株式市況】4週ぶり大幅反落、値がさ半導体株に売りがかさむ | 市況 - 株探ニュース

 

今週

日経平均は金曜日に25日移動平均が40,002円となり、節目と25日が一致した。

日経先物は39,590円と明確に4万円割れとなったので、月曜日は25日線割れからのスタートとなるか。

直ぐに4万円台(25日線)を奪還するのが理想だが、25日が上値抵抗になると39,000~40,000円のレンジになるか。

 

半導体株高と円安という推進力は失われてしまった。

目先は決算という材料があるが、その後の日本株の相場材料を見極めていきたい。

 

この週から米国は決算が本格化、日本は徐々に3月決算の発表が増えてくる。

42,000円台にある時からは株価が落ち着いた銘柄が多く、決算直後の急落の確率は減っているかもしれない。

しかし先週のディスコのように決算失望銘柄への売りは強くはある。

半導体はセクター自体が見切り売りされている状況で注意が必要そうだ。

今後復活するなら良い押し目になるが、それは誰も確定的には分からない。

 

米国決算が本格化する週となる。

23日のアルファベット、テスラ、テキサス・インスツルメンツは米株指数と半導体に影響が出そうだ。

 

先週のドル円はトランプ元大統領の発言で上下する場面があった。

河野デジタル大臣の発言にも反応したとの報道もある。

FOMCや日銀会合が近いことで政府の要人の通貨や金融政策への発言が増える可能性がある。

要人の発言意図とは別に為替相場が過剰に反応する可能性もある。

先行きは不透明といえそうだ。

 

翌週の日銀会合では「追加利上げは見送り」「国際買入の減額スケジュール提示」との見方が強いようだ。

日銀会合自体は翌週だが、観測気球として経済史へのリークなどがあるかもしれない。

事前の織り込み、当日の出尽くしなど様々な反応が想定される。

 

グロース250指数は先週末に盛り上がっていたバイオ株が急落の場面も。

今週は知名度抜群のタイミーのIPOがある。

グロース市場を活気づける起爆剤となるか、結果的に換金売りなどのマイナス影響のほうが目立ってしまうのか注目したい。

来週の【新規公開(IPO)銘柄】 FEASY、タイミー | 市況 - 株探ニュース

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