個人投資家 ぽろ 相場日記

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【24/7/14】週間見通し 米国株:小売売上高の反応、決算が本格化 トランプ氏襲撃事件 日本株:4日立会、目先の天井感後の反応は? その他:ASMLやTSMC半導体決算に注目 

kabutan.jp

米国株相場

■先週の振り返り

注目の6月CPIは予想を下回りインフレ低下傾向を示した。

米金利は低下。

株式は好感するかと思ったが、材料出尽くし売りでハイテク株は大幅下落となった。

ハイテクは翌実の金曜には反発し、米金利は低下傾向を継続している。

環境的には株高の状況が続きそうだ。

 

バイデン氏の高齢問題はこの週もくすぶり続けて、不安払しょくのはずが失言を重ねるなど悪化しているようにも見える。

トランプ氏が大統領になるシナリオに傾きつつある中で、トランプ氏が週末の演説中発砲されるという事態が発生。

速報で無事との声明が出ているが、頭部を狙った暗殺未遂であり11月の大統領選報道が引き続き話題となりそうだ。

トランプ氏に後遺症が無いか、選挙への参加意思が揺らがないか、今後の演説などが控えられるか、この出来事が大きな契機になるかもしれない。

トランプ氏演説中に発砲音 陣営が「無事」と声明 - 日本経済新聞

 

■今週の見通し

4~6月決算が本格化してくる。

先週の金曜に続き週初はゴールドマン、バンカメ、モルガンスタンレーなどの金融株。

18日にはネットフリックス。

欧州で17日にASML、台湾では18日にTSMCの決算発表がある。

米国外だがASMLやTSMCの半導体銘柄の反応は、生成AIとの関連から指数への影響も大きそう。

 

経済指標では16日の6月小売売上高に注目。

景気悪化が見られれば利下げ確率は高まるが、ソフトランディングは危ぶまれる。

良い塩梅に着地して株に追い風となるだろうか。

発表時の市場センチメントや事前のポジション調整などの動きも影響し、結果は不透明だ。

 

18日にはECB理事会が予定されている。

金利は据え置きだろうが、今後の利下げ見通しについて材料が出てくるかに注目。

米国は9月利下げの確率が高まっている、米国で年に2回利下げがあればユーロが売られる動きも限定的か。

日本株相場

■先週の振り返り

 

日経平均は前週末比で278円高の41,190円で取引を終えた。

木曜に週間の高値で42,426円をつける場面もあった。

 

米国で木曜のCPI後に米ハイテク株が下落、翌日の日本では半導体中心に大型株が大きく値を崩した。

金曜日に日経平均は1,033円安と1日で今年最大の下落幅を記録。

金曜日の終値はSQ値(41531.26円)を下回る結果となった。

 

CPI直後の円高はドル円のポジション調整に加えて、日本政府の為替介入があったと見られている。

金曜の朝方には「日銀が対ユーロでのレートチェックを実施」との報道もされ、ユーロ円が動く場面も。

日本政府の円安を許さない姿勢が伝わってくる。

 

金曜の米国寄り付き前のPPI発表直後にも円高が発生。

これも日本政府の為替介入との見方がある。

 

6月末から進んだ原因不明ともいえる日経TOPIXの急騰劇。

この週のETF分配金捻出売りは下げ材料としては機能しなかった。

むしろ空売りが上昇の材料になった可能性がありそうだ。

需給イベントの終了、日本政府の円安を容認しない姿勢、金曜日の日経4桁下落。

積極的に売られる材料は見えないが、3週間ほど一気に駆け上がった急騰はいった落ち着くのではないか。

 

円急騰、迫る円高転換の足音 介入観測で市場に疑心暗鬼 - 日本経済新聞

 

 

■今週の見通し

日本は月曜が休場で4日立会いの週。

 

先週は金曜日が4桁下落となり、日経平均がいったんの高値を付けた印象が強い。

金曜の米国時間のPPIでは日本政府の介入があったのか円高が進んだ。

先週はCPI後も4円以上の円高が進んだ経緯もあり、ドル円は160円より上は目指しにくいように思える。

少なくとも今週は157円からすぐに160円をトライするのは難しそうだ。

 

円安メリット株が不調になると指数としては上値が重くなるだろう。

かといって、すぐに大きく崩れるという悪材料があるわけではない。

ハイペースの上げが一服したが、次は落ち着く水準を探る展開となりそう。

 

 

米国では先週金曜から大手銀行を皮切りに決算が本格化、日本も徐々に決算社数が増えてくる。

この週の欧米決算ではASMLやTSMCの決算に注目したい。

日本ではディスコの決算がある。

半導体銘柄の刺激となり日経への影響も大きく出てきそうだ。

 

日本の3月企業決算は7月下旬より本格化。

5月には控えめな年間見通しを出す企業が多かった。

ドル円の着地点は不透明であり、1Qから修正するほど見通しを持てる企業は多くないだろう。

6月末からの日本株指数上昇に伴い大型株の株価は上昇しており、決算が刺激となって出尽くし下げの反応もありそうだ。

 

円安は160円が限界だったとして、日経TOPIXがさらに上がるには日本企業の業績と米国の株価推移が重要になってくると見る。

 

中小型株はCPIでの米金利低下を受けて米国も日本も見直し買いが入っている。

大型株から資金が抜けたら中小型株が買われる、という予測も見られるがそんなにうまくいくのだろうか?

様子見していると置いていかれる可能性があるが、大型株から資金を引いた後の振り向け先を正当化するストーリーを安易に作っている印象もある。

中小型株(特にグロース250)は「一番最後に上がり、一番最初に下がる」指数だと思っている。

金曜の上げだけでは、「入るにしても半身の姿勢で」というのが個人的な見解だ。

 

 

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